8年間遊び続けたゲームで初めて決勝の舞台に立った話

 おはようございます、てんぷらです。


今回、たけるん主催のmaimai10周年ブログリレーに参加させてもらいました!


↓他の参加者の記事はこちら

【ブログリレー】参加者&タイトル一覧発表! - takerun3367のいろいろ (noise.blue)


maimai10周年って...何だか感慨深いですね。ちゃんと始めたのがmaimaiORANGEからなので大体8年くらいやってるゲームなんですよね、人生の1/3くらいはmaimaiやってます。最初はVERTeXとかクリア(達成率80%)も届かなかったのが懐かしいです。



さて、10周年という大きな区切りに何を書くかという話なんですけど...

かなり長くなりそうですが自分のこれまでを振り返る+KoP2021の振り返り(今更?)を書こうかと思ってます。

ほんとはKoPが終わってからちゃんと振り返りのブログを書きたかったんですけど面倒くさがりな性格のせいで書き終える事が出来なくて闇に葬られてしまったんですよね...
今回は期限もあるのでちゃんとやると思います。書き切れなかったらたけるんにシバかれる予定。

2つの話題があるので大きく前半、後半に分かれたブログになると思います。長くなると思いますが普段書かないような事も書いてるので出来れば読んでほしいなと思います!


                                     

「自分のこれまでについて」



さて、最初に軽く自分のmaimaiの実績を並べていきたいと思います。(俺すげーだろ!みたいなアレではないです、自分を知らない人やお話を分かりやすくする為にうんぬんかんぬん)


まず最初に言った通りORANGEから始めて(2014,9)、PINKで第二回天下一音ゲ祭に出場し(2015,12)、初のMASTER全AP達成がPINK PLUS終わり辺り(2016,11)でした。早い。

そして今ではスタンダード譜面(MASTER)全理論値という肩書きを持っていますがちゃんと理論値を狙い始めたのはPINKの終わり辺り(2016,5)で、スタンダード全理論値達成がsplash(2020,11)なので大体3年半かかってる事になりますね。収録曲全てのMASTER全理論値にはまだなった事がありません。(キミツアーを睨みつけながら)

セガの公式大会であるKing of Performai(KoP)では第二回、第三回のオンライン予選(スコアアタック)にて双方1位で突破し、第一回(2019)、第三回(2021)のファイナリストとして出場しました。
そして今年の2月に行われた第三回KoPでは決勝の舞台に上がり準優勝という成績を残しました。


大体こんなところでしょうか。詳しく書くと大変なので大体です。

こうして見るとプレイヤーとしてかなりの好成績ですね、いわゆるランカーという立ち位置であると自分で言ってもいいんじゃないかと思います。


ですがこれから話すのは今までの自分のmaimai人生で暗黒期だったなという部分です。
正直あまり明るい話題ではないのでここで書くか迷ったのですが...まあこのブログリレーで一人くらいはこんな感じでもいいのかなと思います。


                                     

「努力次第で才能にも勝る?」



まず、自分はmaimaiに関してはかなりの努力家です。


自分で言う事なのか?って思うかもしれませんが自分で言えるくらいには努力はしてきているという自信があるのでとりあえずそう言わせて下さい。

今でこそトップに並んでるプレイヤーの一人みたいな顔はしていますが勿論最初から上手かった訳は無いので当時カリバーンをSランク乗せる為に譜面研究だけで数時間費やしたり1日中CITRUS MONSTERを連奏してたり...結構な無茶をしたこともたくさんありました。

勿論辛い努力もたくさんしてきたのですが、もう嫌だ!と投げ出す事は殆どありませんでした。


何故なら、昔の自分(大体旧筐体でプレイしてた頃まで)の原動力は


『努力次第で才能にも勝る』という言葉だったからです。


たとえ特別な才能が無くても努力量でトッププレイヤーに並ぶことは出来るし、勝つ事だって出来ると信じていました。


...ここまで読んだ中で文章に違和感を感じた人、いるかもしれません。


「なんか今はそうではないみたいな書き方してるけど?」


と思った人。そうです。

実はこの考えを改めさせられた経験があるのです...


                                      

才能の壁



「ハル」というmaimaiプレイヤーを知ってますか?そう、全難易度全譜面理論値という偉業を成し遂げたトンデモプレイヤーです。


彼との出会いは「maimaiでらっくす」でTitaniaが移植された時ですね。Twitterで彼のAP動画が流れてきたので見てみると(当時のハル君は完全に画面勢だったので)ボタンを使ってない事に驚かされた記憶があります。


この時まではあまり名前が知られてないプレイヤーでしたがここから凄い勢いで実力を伸ばし始めたような気がします。



少し飛んで時代は2バージョン先の「maimaiでらっくす splash」。



自分が理論値を狙い始めて約3年半。全国2人目のスタンダード譜面(MASTER)全理論値を達成しました。


ほんとに良く頑張ったなあ...


この時点ででらっくす譜面を含めてもMASTER全理論値まで残り3譜面
この時は「全理論値、やっちゃいますか~!」という気持ちでした。



この辺りでしたかね、ハル君が

「俺も全理論値になるからあと1年待ってくれ」

と。


もう一度書きますが自分はスタンダード全理論値に3年半かかっています。


1年でそんな上手くなられてたまるか!と思いましたね。だってそんな事されたら今まで何年も頑張ってきた自分がバカみたいじゃないですか。どんなに上手くても少なくとも2年はかかるだろうと思ってました。



いや、かかってほしいと思ってたのかもしれません。


 







ありえます?そんな事。


あれから1年もしないうちにスタンダード全理論値どころか、MASTER全理論値、そしてBASIC~Re:MASTERの全譜面を理論値にしてしまいました。



少し過去の自分を思い出します。自分のmaimai旧筐体の最終MASTER TOTALランキングは2位でした。(1位はよしき)

でらっくすが稼働してからよしきがmaimaiから離れている間、自分はずっとmaimaiをやっていてようやくTOTAL1位という地位を獲得できたというのに...

残念ながら現実は物語みたいに「努力した者が最後に報われる」という話にはなりません。結局とんでもない才能を持った人が現れて一番上に立つのです。最近だと将棋の世界の話なんかが記憶に新しいのではないのでしょうか。


この出来事をきっかけに、『努力次第で才能にも勝る』という言葉を捨てる事にしました。



『努力をして、より才能がある方が上に立つ』と。



                                       


前半部分、「自分のこれまでについて」は以上となります。


いや、暗いな。


明るい話にはならないだろうなと思ってはいましたが想像以上に暗い話題になった上にしかも過去の自分を思い出して書きながら悲しくなってきました。でもそれだけmaimaiというゲームに本気で打ち込んできたという事です。

本気で打ち込んだからこそあっさり抜かされて落ち込んだしめちゃめちゃ悔しかったんですよね...

勿論今ではそんな事気にしてないし、ハル君だって才能のみで上手くなったわけじゃありません。この1年でずっと人並み外れた努力をしてたのは知ってます。ただ自分だって努力は相当重ねてきたわけですし他に何が違うんだって話になるともう本当に「才能」としか言いようがないんですよね。

ただ、オチが「努力しても才能には勝てませ~ん!おわり!」なのはあんまりにあんまりなのでこのブログの最後に少しだけ良い事書きたいと思います。


ですがそれを書くために後半の「KoP 3rdの振り返り」をしなくちゃいけないんですよね。
こっちは前半に比べてかなり長めなのでなんとか最後まで読んで頂ければなと思います。


                                    

「KoP 3rdの振り返り」


KoP予選終了後からの振り返り、かつ自分視点での振り返りとなります。そこだけご了承ください。




8人全員理論値(←ガチで何)という異例のオンライン予選が終わり、本戦へ向けて対策を立てる期間が始まりました。
トーナメント表は事前に渡されたので当然相手に効きそうな自選曲、相手が投げてきそうな曲を対策するのですが...

1戦目→ゆう

2戦目→るりっぺ or ゆきね

決勝→ハル or のん or よしき or たけるん


自選曲は事前に全て決めておくルールのため、1戦目くらいしか自選曲を刺す、という事は出来ません。2戦目はまだしも決勝なんて誰が来るか分かりませんからね…

なので他選曲を主に対策する事にしました。
対象曲リストを見ると14,14+が対象のようですが14に関してはどうやら14の中でも定数が上の譜面が対象になってるようです。(リストが配られるまではNAGAREBOSHI☆ROCKETとか蒼窮舞楽辺りを投げたいと思ってたのですがここで若干予定が崩れました)

主な練習方法は段位のMASTER超上級ランダム(オリジナル&ゲキチュウは大会対象曲のみ出てくる)で、出てこないRe:MASTER群やスコアが思うように出なかった曲を後で詰める、というやり方で全体的な練習、後はそれぞれ投げてきそうな譜面を練習します。


ここで対戦相手をもう1度見てみましょう。




ゆう→去年のKoPでクズカゴ白が自選

るりっぺ→クズカゴ白何回もAPしてる

ゆきね→クズカゴ白理論値





                   対象曲↓






















知ってる人もいると思いますがKoP2019の準決勝にてすいふーさんにクズカゴ白を投げられ見事に破滅しています。元々トップクラスに苦手な譜面なのでこれはヤバい。(っていうか出来る人がおかしいと思うんですよ)


なのでこれに関してはめちゃめちゃ練習してるアピールして俺には効かないぞ!というフリをしてました。



↓死ぬ思いして出した再AP



他にも本番までTwitterを思う存分使って噓つきまくってました。本当の事をチラッと混ぜると相手が混乱するのでおすすめです。



欠点は自分もどれが嘘だか分からなくなってくる事ですかね。


                                 



そんなこんなで遂に本番前日を迎えました。


大会前日の楽しみはやはり出場者みんなでmaimaiできる事ですよね!
「そんな余裕あるの?」って思う人もいるかもしれませんがテスト前日って何故かいけるような気がしません?多分そんな感じです。

やっぱり上手い人とぶつかり合うmaimaiは楽しい!ちなみに同じ出場者であるのん君とシュワルツ白1発勝負をしたのですが1グレだったのでドヤ顔で隣を見たら理論値を出されて負けるという事があったりしました。上手い人嫌い。


maimaiしたあと皆でご飯を食べに行って色々な話をするわけです。この運指どうやってる?とか、自選曲何投げるの?とか。ほんとに明日戦う人達の会話か?

ちなみにこれは後に超ファインプレーになるのですがその中でエンペラー白の話がチラッと出てきて「あれっ...そういえば練習不足かもな...」と思ったので戻ってからめちゃめちゃ練習しました。(案の定100.5とか普通に出すレベルだった)


その後皆でホテルに戻って雑談したりしてそれぞれ眠りにつきました。




自分はずっと酒を吞んでいました。(アーカイブのコメント欄でちょっと触れられてて笑っちゃった) 


                                      


KoP当日。






デカすぎんだろ...




田舎民なのでデカい建物を見るとテンション上がります。



選手控室に入って軽くリハーサルをした後大会で使用する筐体で練習をします。(練習順と組は出場順)

ゆう君と自分の練習順は最後だったのですが他の6人から特に違和感があるという話は無かったのであまり心配はしてませんでした。(筐体の高さが低めというくらい)

それぞれ1曲ずつしか練習できないらしいので決勝で投げる予定であり得意曲の「Ⅷbit Explorer」を選曲。
やり慣れてる曲でその筐体の癖、判定の狙い方を見分けるという意味もありました。

ところが...


(あれ?判定...わからんぞ?)


何故か何も判定が分からなくなってまさかのSSS+(100.5)にも届きませんでした。
さすがにヤバい。


しかし対戦相手に動揺を見せてはまずい。何とか余裕のフリを...


「いや~めっちゃ事故ったやべ~w」


...苦しい!!


その後左右交代でゆう君が「Valsqotch」を選曲。また判定の掴みづらい曲を...

しかし今度は不思議といつも通りの感覚でプレイできブレイク1落ちALL PERFECT。

ここで自分は頭をフル回転させました。
右はいつも通り。でも左は何かがおかしい。同じ筐体なのに何が違う...?


...音量?


そう、左は右に比べてイヤホンの音量が小さかったのです。自分は他のプレイヤーと比べて特に耳から得る情報を頼りにプレイします。音量が違うだけでプレイに大きく支障が出てしまうのでこれはスタッフさんに伝えないと...


先の問題を伝えてから少し経って控室にスタッフさんが来ました。

「左の筐体が右の筐体に比べてイヤホンの音量が低いので左でプレイする方は音量を『5』上げてプレイする事をおすすめします。」


なるほど、そんなに違うのか。そりゃ支障出ますね。


これで問題は解決...ともいかないんですよね。
練習は1回きり。音量を上げてもう一度試す事はできません。そして自分の本番でプレイする筐体は左側

しかもさっき出した「Ⅷbit Explorer」のスコアがチラつきます。
練習であんな酷いスコアは一度も出したことがありません。
これのせいで最初ある程度持っていた自信はどこへやら、大会中ずっとテンションが低い状態でした。

                                     

第一回戦 てんぷら vs ゆう



テンションが高かろうが低かろうが皆平等に本番はやってきます。

第一回戦は先ほど一緒に練習したゆう君と。

それぞれコメントをしてから筐体の前へ立ちます。(これは今更の言い訳なのですが自分のコメントの時声が異様に小さくなっていたのは先の事件のせいです)


さて、ゆう君は正直一番警戒していた相手です。何しろ彼のTwitterを見ても情報がまるで無い。(定期的にツイートを消してるらしい)
前回のKoPでクズカゴ白を投げてる事は覚えてたのでクズカゴを警戒しながら全体を練習してはきましたけど果たして何を投げるのか...


まずこちらの自選曲は「Glorious Crown」

選曲理由は得意且つまあまあ攻撃力も高く、なんかあんまり警戒されてなさそうなので。
恐らく自分が「雷切」を投げると予想してた方も多いと思いますが、実はそんなに点差が付く譜面じゃないので勝つという目的ならあれを投げるのはあまり得策ではありません。かっこいいから投げたかったけど。
ちゃんと対策出来てなかった場合凡ミスが期待できます。果たして...


対して相手の選曲は「CITRUS MONSTER」


正直意外な選曲でした。Jackもコメントで言ってましたけど。
確かに事故を起こせば返し切れないくらいの点差が付く曲ではありますが...個人的にはそこまで苦手という譜面じゃないのでとりあえず一安心。(クズカゴじゃなくて良かった~~)

しかし例の左筐体でプレイするのでオプション設定を慎重にしなければなりません。
音量についてコメントで言及がありましたが異様に高いのはそういう理由がありました。

オプション設定を終え、いよいよ本番へ。
先行はグロクラ、後攻シトラスで勝負が始まりました。


結果はこちら。



グロクラは見事4落ちALL PERFECT!素晴らしい。練習の時の事故が嘘みたいです。
普段通りにプレイ出来たのでやはり音量の差が問題だったみたいですね。(大会なので次はしっかりしてほしい…)


グロクラを終えて大分点差が付いていたのですが決して油断できない差なのでシトラスではTAPでグレを多少出しても絶対に叩き損ねないようにする、という意識でした。(実際油断して去年のKoPは酷い負け方をしたので...)

シトラスでも更に差を付け見事一回戦突破です。

一回戦も抜けれずに秋田に帰ったら村八分にされるところでした。危ない危ない。

しかし大会はまだ始まったばかりです。この勢いで次も勝ちたいところですが次に上がってきたのは...

                                    

第二回戦 てんぷら vs るりっぺ



来たなるりっぺ。Twitterで対策してるところを見る限り自分の予想では正直ゆきねが優勢かなあと思っていましたがまあ想定内です。

でもるりっぺ本番はめちゃめちゃ強いんだよなあ...本番に弱い自分にとってはあまり良くないです。

さて、今回の自選曲は「Heavenly Blast」になります。

選曲理由ですが、これも得意であるというのとゆきね、るりっぺには効きそうと思っての選曲でした。あと生半可な難易度じゃ恐らく差が付かないし。
あと一回戦で投げたグロクラとこの曲を1クレ内APすると貰える「Heavenly Crown」というイカした称号があるのですがそれもちょっとだけ意識しました。皆好きでしょこういうの。


対してるりっぺの選曲は「VERTeX」。


あっそう来るんだ...


どうやらめちゃめちゃ得意らしいです。普通に知らなかったなあ。(ちなみにこれは後で聞いた話ですがゆきねは2回戦でクズカゴ白を選んでいたらしいです。あっぶね~~~~~)


先攻はVERTeX、後攻Heavenly Blastで勝負が始まりました。


結果はこちら。



VERTeXは相当やり込んだ譜面なのでまず大丈夫だろうと思っていましたが最後のスライド地帯のブレイクで失点し動揺したままラストに入り更に2グレを出してしまい差を付けられてしまいました
その後のHeavenly Blastで捲ろうとするも序盤は劣勢。これは厳しいかな...と思いましたが最後の最後で逆転!ラストの安定感には自信がありました。

とはいえ自分もあと少しミスったら負けてました。ぶっちゃけこの試合が一番ハラハラしたような気がします。



こうして遂に人生初の決勝の舞台へ……


                                        

決勝戦 てんぷら vs よしき



やはりこいつなのか...まあ覚悟は決めていました。
確かに実力的にはまだ差があるかもしれませんが勝てる可能性はあるはずです。

それよりもこの決勝の舞台を楽しみたい!という気持ちの方が強かった気がします。滅多に上がれるもんじゃないですからね。もしかしたら二度と。(お相手の方は何度目でしょうか)



さて、最後の自選曲は「Ⅷbit Explorer」です。



選曲理由ですが...





曲が好き!!!!!!




以上です。



ふざけてはいないです。ちゃんと得意曲ですし。でもマジで曲が好きすぎるのでこれだけは大会でやりたかった。


「そんなにやりたかったら最初に投げれば良かったんじゃないの?」


確かに迷いました。決勝に選んでそこまでたどり着けなかったらプレイすら出来ないですからね。


でも...なんか...
嫌じゃないですか?そういうの。

自分の中での最高の曲なんだからやっぱり最高の舞台でプレイしたい!!と思ってしまったんですよね。

そうしてもし決勝まで辿り着いてこの曲をプレイ出来たら...


それはきっと最高の思い出になるはず、と。


そして念願叶って今決勝の舞台に立っています。
こんなに嬉しい事はありません。


勿論勝つという事も忘れずに!思う存分楽しませてもらいましょう。
そしてよしきの選曲は...




「the EmpErroR」(Re:MASTER)




うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー練習しといて良かったーーーーーーーーーーーーーー(心の声)



前日に練習してなかったら大会で大恥かくとこでした。本当にファインプレーです。



先攻は「the EmpErroR」、後攻「Ⅷbit Explorer」で、決勝戦はさらに3曲目に初見曲が入ってきます。(もう恒例ですね)

ちなみにここで言ってしまうのですが自分は初見は結構下手な方です。特に高難易度は。
対してよしきは初見でも異常な対応力を発揮します。決勝戦のルール的に初見曲でほぼ結果が決まってしまうので正直この時点で勝ち目はほぼ無いに等しいんです。(KoP2019のせいかよしきは初見弱いみたいに言われてたりしますがアレに勝ったすいふーさんが異常なだけです。)


とはいえどんな譜面が来るかは分からないのでもしかしたら超得意譜面が来て勝てるかも!そんな心持ちで挑みましょう。


                                   


まずは問題のエンペラー白からです。
練習したからといって100.9なんて一発で出せるとは思ってません。とにかく大事故を起こさないように慎重に後半まで持っていきます。
前半までは特別危険な難所は無いのですが休憩直前にブレイク混じりのイーチ縦連があるのでせめて割らないように...

とか思ってたら理論値で通過。うっそぉ。昨日一度も光らなかったけど。
そしてよしきも当然のように理論値通過。はいはいうまいうまい。

休憩を終えて個人的に難所だと思ってる折り返し流しに突入。たまにミスが出るのでしっかり最後まで流します。1個グドが出てしまいましたがまあ耐えてる方でしょう。
その後の最大の難所である「超高速・アリエナイ・乱打」と「人体構造ガン無視回転」の乱打の方で1ミスを出すも回転はAP通過。昨日ギリギリで仕上げたにしては素晴らしい耐えぶりです。
最後にオマケの乱打が来ますがさすがにここではコケません。「うん、まあまあ...」とか思ってたら隣から「ALL PERFECT」のボイスが。


ここ本番ですけど?


よしきが上手いのは知ってましたがここまでなのか。ここで付いたスコア差は約0.1%。APには驚かされましたが初見曲を考慮したらまだ巻き返せる差です。


                                    



2曲目はお待ちかね「Ⅷbit Explorer」!これをやるためにここまで来たんです、目いっぱい楽しみましょう。

そして個人的に絶対負けたくない戦いでもあります。この曲だけでもなんとか勝ってみせたい...!





てんぷら 100.9755%
よしき 100.9886%



負けました!!!!!!!!!!!!



おかしいじゃん...1グレ出したけどさ...(よしきはAP)


これの何がやばいってAP出せてたとしても勝ててない。両方ブレイク4落ちです。おかしい。
そしてこの曲のブレイクに関してはマジで超自信がありました。それでブレイクだけ見ても勝ててないのは結構ショックです。どうやったら勝てるんだよ。



                                     



そして遂に最後の楽曲です。






↑記念に撮ったやつです



当然デモが流れないので突然静かになる会場。すげーーー、これが決勝か...


分かるのはBPM190、難易度が14+、譜面製作者の情報のみ。
KoP2019優勝者のすいふーさんは譜面製作者の情報から譜面を推理するなんて芸当をしてたみたいですけどあいにく自分の頭ではそんな事できそうにないのでBPMから判定調整の数値を予測。ちなみにそんなんで分かるわけないので完全に運です。(BPM190の譜面は-方向の調整が多い傾向にあるので少し-にずらしました。合ってた。)


オプション設定を終え実況者席に向かって2人で合図。いよいよ最後の戦いへ...


スタートを押すとカッコよすぎる曲と共に流れ出す特殊ムービー。贅沢な瞬間です。




同時に高まる緊張感の中、曲名が表示されました。





『GIGANTØMAKHIA』






よしき「えっ...ギガントマニア?」






緊張感...






画面が切り替わり4カウント直後に振り下ろし!!

あっぶな!!!!

KoP2019の決勝以来サプライズ楽曲が「上から下」で始まる事を完全に忘れてた。
ブレイクは2つとも落としましたがとりあえず軽傷で済みました。
これからこれが恒例になるの地味に嫌だな...


その後の譜面は14+にしては誘導もしっかりしてくれてたので何とかあまり失点せずに休憩地帯へ。ここで順位表示をチラ見しました。


「1st」


勝ってる...?


当然前2曲の差もあるしそもそもどれくらい差が付いてるか分からない設定にしてたので「まさかね...」という気持ちではありました。
でも少なくとも今この曲に関しては優勢である、と胸に刻み後半へ。


後半は前半より難易度が高くなっていて失点する箇所も増えていきます。でもどこで落ちたかなんて確認してる暇はない。GREATでもいいからとにかくノーツを拾いに行け!と自分に言い聞かせてました。


そして曲もいよいよ最後の雰囲気。長い乱打を超え少し難易度が落ち着いたので間違いなくラス殺しは来る、と予感していました。
ブレイク混じりの乱打から右手を8番、左手を4番に持って行く体勢に。ここで思い付く限りの高難易度の難所を思い出しました。(この一瞬だけIQ200はあったと思います。多分。)


しかしそのどれにも該当しない配置で頭がパニックに。腕が完全に止まりました。
瞬間、イヤホンを貫通して聞こえてきた控室からの叫び声。デカすぎだろ。



最後のスライドを処理した後の順位表示は「2nd」





負けた...






優勝者、準優勝者へのインタビューを終え控室に。

そこで本当の最後までよしきにトータルで勝っていた事を知りぶったまげました。
少なくとも勝てるチャンスはあった、という事です。

そして、そのチャンスを逃したとも...



こうしてKoP 3rd、maimai部門は幕を閉じました。
                                   



おわりに


ここまでこのブログを読んでくれた皆さん、お疲れさまでした。
そしてありがとうございます。





...え?終わり方がすっきりしないって?




そうですよね。自分もそう思います。

なので、このブログはあと少しだけ続きます。




                                 



決勝戦が終わった後、よしきと自分がそれぞれコメントした後、コハDとJackからもそれぞれにコメントをくれたんですよね。

そこでの自分へのコメントをそのままここに書きます。




コハD「(よしきへのコメント後) もう一つですね。僕...あの...熱いものが込み上げてくるん
ですけど、てんぷら選手がね。決勝に来たのが凄い嬉しいんですよね。」

Jack「いや~遂に...決勝の舞台のてんぷら選手を見れたのは個人的にもとても嬉しく思っています。」

コハD「いや本当に嬉しいんですよね!長い間maimaiを遊んでくれていて、それからでらっくスコアっていう特殊なスコアの詰め方も、プレイヤーの中でひと際『努力』という部分が際立っていて。そして大会で決勝に上がるという事も夢見ていて。その念願がようやくね、この2022年に叶うと。」

Jack「はい。1回目のKoPのエリア大会の時、自分が行ったエリアで勝ち上がっていて。その時から顔を覚えていたんですが、やっとこの決勝の舞台まで。最後、本当に惜しいところまで行ってくれて!自分としてはもしかしたら...また時代が変わる、かと思ったんですが...まあ本人も悔しいと仰っていたとおり。また来年、再来年と引き続き。決勝の舞台に立つ、という目標は達成できましたので、次は言うまでもないですね。目標があると思いますので。その姿を楽しみにしております。」

コハD「はい。てんぷら選手にもおめでとう、と言いたいですね。」




このブログの前半で、自分は努力しても才能の壁は越えられないと書きました。


では、それまで重ねてきた努力は無駄なのでしょうか。


自分も、ハル君に全理論値を取られた時「自分の今までの努力はなんだったんだろう」と本気で思ったりもしました。


ですが...


この時のコハDの言葉からは確かに


「君の努力はずっと見ていたよ」


というメッセージが感じ取れました。



自分の事を見てくれている人がいる、応援してくれてる人がいるという、それだけで頑張り続ける意味はある、そう思いました。



今これを読んでいる人にも、努力を積み重ねてきた人だったり、今まさに努力をしている人だったり、これから先努力をする人もいるでしょう。

その人達に一つだけ言いたい言葉があります。



どうか「自分の重ねた努力を否定しないで」ください。



音ゲーの世界は自分のように後から始めた人に実力を抜かされる、という事がよくあるコンテンツです。

実力じゃなくても、同じ譜面の同じスコアでもそれを出すのにかけた回数が全然違う、という事も本当によくあります。

そんな時、自分のしてきた頑張りが無駄に見えてしまう事があるかもしれませんが、絶対にそんな事はありません


ゲーセンで同じ曲を何度も詰めてる人や、待ち椅子で譜面研究してる人を見た事ないですか?
ずっと頑張ってる人を見ているとなんとなく応援したくなりますよね。(なった事無いなという人は次もし見かけたら心の中で応援してあげてください)


同じように少なくとも自分の頑張りが誰かの目に留まっているはずです。



中には、他の人より回数がかかった、他の人より成長が遅い、という事を恥ずかしがる人がいたりもするようですが、そんな感覚は今ここで捨て去っちゃいましょう。

それだけ頑張ってきたという事は間違いないですから。


もし、「努力」を重ねた末に大きな目標を達成できたら...


それはきっとこれからmaimaiが15年、20年と続いた時に「あの時はめちゃくちゃ頑張ったなあ」と、笑いながら話せるような『思い出』に変わるのではないのでしょうか。





少なくとも自分のこれまでの「努力」は『思い出』になりました。

皆さんはどうですか?





maimai10周年、おめでとうございます。
これからも自分は努力し続けます。